東京都港区のマンションや戸建てなどの不動産の相場や取引傾向、不動産の査定や買取をどこに依頼すればいいかをご紹介します。
実際に売る際の流れ、不動産会社に直接買取を依頼するメリットについてもまとめました。
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港区の不動産の価格相場・売買傾向
東京都港区の不動産取引に関するデータを、国土交通省が公開している「土地総合情報システム」から過去10年分を集計しました。「土地総合情報システム」は、不動産取引をした人に対してアンケートを行い、回答データを取引事例として公開しています。
港区の中古マンションの売買取引相場
2022年、港区で行われた中古マンションの売買取引数は859件でした。平均取引相場は8,569万687円、平均の広さは48.8m2、1m2あたりの価格は175万5,923円です。
港区の中古マンション売買取引データ
取引年次 | 平均売却 価格 |
平均の広さ(m2) | 平均m2 単価 |
2022年 | 8,569万687円 | 48.8m2 | 175万5,923円 |
2021年 | 8,309万円 | 52.2m2 | 159万1,045円 |
2020年 | 7,429万1,515円 | 49.2m2 | 150万9,618円 |
2019年 | 6,986万6,917円 | 50.6m2 | 138万1,755円 |
2018年 | 6,634万2,857円 | 49.2m2 | 134万9,549円 |
2017年 | 6,657万8,753円 | 51.0m2 | 130万4,197円 |
2016年 | 5,773万4,080円 | 48.9m2 | 117万9,865円 |
2015年 | 6,376万6,667円 | 48.4m2 | 131万7,658万円 |
2014年 | 5,797万2,603万円 | 51.6m2 | 112万2,682円 |
2013年 | 5,425万4,045円 | 54.2m2 | 100万1,267円 |
2022年、港区内で最も中古マンションの売買取引が行われたのは、芝浦地域で97件でした。芝浦地域は、JR東海道本線・山手線「田町」駅東部一帯の臨海部に作られた埋め立て地です。
かつては工場や倉庫、オフィスが多い商工地域でしたが、工場跡地の再開発が盛んに進み、近年ではタワーマンションが林立しています。東京都内のターミナル駅へのアクセスが良いことが、人気の理由です。
港区全体で取引された中古マンションを見ても近年上昇の傾向にあります。過去10年の平均平米単価を見てみましょう。
港区の中古マンションm2単価の推移
- 2022年 175.5万円
- 2021年 159.1万円
- 2020年 150.9万円
- 2019年 138.1万円
- 2018年 134.9万円
- 2017年 130.4万円
- 2016年 117.9万円
- 2015年 131.7万円
- 2014年 112.2万円
- 2013年 100.1万円
2022年に取引された中古マンションの平均m2単価は175万5,923円で、2013年の100万1,267円と比べて、過去10年で74%以上と大きく値上がりしていることがわかります。
港区の中古戸建ての売買取引相場
2022年、港区で行われた中古戸建ての売買取引数は42件でした。平均取引相場は2億8,721万4,286円、平均の広さは132.7m2、1m2あたりの価格は216万3,767円です。
港区の中古戸建て売買取引データ
取引年次 | 平均売却 価格 |
平均の広さ(m2) | 平均m2 単価 |
2022年 | 2億8,721万4,286円 | 132.7m2 | 216万3,767円 |
2021年 | 3億7,278万3,784円 | 140.1m2 | 266万174円 |
2020年 | 2億6,109万6,774円 | 118.1m2 | 221万1,475円 |
2019年 | 2億7,010万円 | 135.5m2 | 199万3,358円 |
2018年 | 3億2,162万5,000円 | 105.7m2 | 304万2,399円 |
2017年 | 3億5,590万5,660円 | 154.7m2 | 230万366円 |
2016年 | 3億1,971万4,286円 | 128.5m2 | 248万8,971円 |
2015年 | 3億4万9,020円 | 138.7m2 | 216万2,898円 |
2014年 | 3億7,444万3,774円 | 174.9m2 | 214万833円 |
2013年 | 2億3,042万1,875円 | 147.9m2 | 155万8,056円 |
2022年、港区の中古戸建て売買取引が最も多かったのは三田地域で、6件でした。
港区全体で売買取引された中古戸建てのm2単価の推移を見てみましょう。
- 2022年 216.3万円
- 2021年 266.0万円
- 2020年 221.1万円
- 2019年 199.3万円
- 2018年 304.2万円
- 2017年 230.0万円
- 2016年 248.8万円
- 2015年 216.2万円
- 2014年 214.0万円
- 2013年 155.8万円
2022年、港区全体で取引された中古戸建てのm2単価は216万3,767円でした。2022年の取引数はわずか22件と少なく、個別事象や価格に大きく左右されているようです。取引の数が少ないため年によって差が生まれますが、全体的に高い価格帯で推移しています。
港区の土地の売買取引相場
2022年、港区で行われた土地の売買取引数は32件でした。平均取引相場は15億4,634万3,750円、平均の広さは260.2m2、1m2あたりの価格は594万3,904円です。
港区の土地売買取引データ
取引年次 | 平均売却 価格 |
平均の広さ(m2) | 平均m2 単価 |
2022年 | 15億4,634万3,750円 | 260.2m2 | 594万3,904円 |
2021年 | 12億4,203万7,037円 | 194.4m2 | 638万7,619円 |
2020年 | 4億496万7,742円 | 158.1m2 | 256万2,041円 |
2019年 | 5億1,509万5,238円 | 197.4m2 | 260万9,650円 |
2018年 | 3億9,296万7,742円 | 135.3m2 | 290万3,933円 |
2017年 | 4億3,117万3,913円 | 209.7m2 | 205万6,402円 |
2016年 | 3億9,838万2,353円 | 217.1m2 | 183万5,366円 |
2015年 | 4億2,909万909円 | 178.2m2 | 240万8,163円 |
2014年 | 2億9,645万2,381円 | 184.6m2 | 160万5,545円 |
2013年 | 2億3,812万408円 | 143.7m2 | 165万7,372円 |
2022年、港区の土地売買取引が最も多かったのは南青山地域で、8件でした。
東京メトロ「青山一丁目」駅や「表参道」駅に跨がる南青山は、都内でも有数の高級住宅地です。都心部に位置しながら閑静な住宅地が広がっています。
幼稚園や小学校も複数あり、広大な青山霊園や青山公園、美術館なども多いため、落ち着いた住環境です。
港区の土地m2単価の推移
- 2022年 594.3万円
- 2021年 638.7万円
- 2020年 256.2万円
- 2019年 260.9万円
- 2018年 290.3万円
- 2017年 205.6万円
- 2016年 183.5万円
- 2015年 240.8万円
- 2014年 160.5万円
- 2013年 165.7万円
港区全体の土地取引のm2単価は、2013年の165万7,372円から、2022年の594万3,904円と、10年で3倍以上上使用しています。
港区が「高級な街」になった理由とは?
港区の特筆すべきポイントは、港区住民の平均所得が約1,471万円(2018年)と、23区のみならず、日本の市区町村のなかで最も高いことでしょう(23区2位は千代田区の約1,076万円です)。
しかし、昔から港区が最も高所得者が住む街ではありませんでした。
1990年の平均所得は、768.3万円で、1位は千代田区の887.3万円に次いで2位でした。今回1975年まで遡って集計したところ、2000年付近までは、高頻度で千代田区が平均所得の最も高い街だったようです。
2000年を過ぎた辺りから、港区の平均所得が大きく伸び、千代田区と大きな差が生まれます。例えば、2002年の港区の平均所得は800.2万円。千代田区は696.1万円と、100万円上の差が生まれます。2005年は946.6万円(千代田区810.7万円)、2006年には1006.9万円(千代田区820.5万円)と、段々と差が開いています。
これは、港区の大規模な都市開発が要因になっていると考えられます。
2000年代、港区では六本木ヒルズ(2003年竣工)や東京ミッドタウン(2007年竣工)、赤坂サカス(2008年竣工)など、大規模な開発が進められました。それらの大型オフィスに入居する外資系の企業や大手企業などが本社を構えるようになり、都心部の高い利便性を求めて高所得層が移り住むようになったようです。
現に、2000年に約15万人だった港区の人口は、2010年には約20万人、2023年現在は約26万人と増加し続けています。
港区の不動産を売却する方法
港区の不動産を売却する方法には、大きく分けて、「買取」と「仲介」があります。
・不動産買取
不動産会社に直接不動産を買い取ってもらう方法です。不動産を素早くお金に変えたいときに最適な方法で、オープンハウスの不動産買取サービスを利用すれば最短48時間で不動産を現金化できます。・不動産仲介
不動産業者に依頼して、不動産を買ってくれる人を探す方法です。自分で売却価格を設定できるというメリットがありますが、契約成立時に仲介手数料を取られる上、必ず売却できる保証は無く、売却できるまでに時間がかかることがあります。港区で不動産買取を利用するメリット・デメリット
不動産買取のメリット
(1)買い手を探す必要が無い(2)仲介手数料が発生しない
(3)売却から現金化までが早い
(4)形がいびつな土地や、狭小地でも買取が可能
(5)室内の状況を気にせず売れる
(6)契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任※)から解放される
(※)瑕疵担保責任とは、マンションや戸建て住宅などを売却した後、一定の期間に欠陥が見つかった場合、売った側が保証しなければならないという義務です。仲介の場合、売った個人が責任を取らなくてはなりませんが、買取であれば、不動産会社が買った時点で個人の瑕疵担保責任は消滅しますので、後になって責任追及される心配はありません。
不動産買取のデメリット
仲介で売却する場合に比べて安い価格(目安としては70~80%程度)になる可能性があります。港区の不動産買取ならオープンハウス
オープンハウスは、売れなくて困っている不動産・土地、いびつな土地や古い建物が建ったままの土地でも、積極的に買い取ります。
電話やネットからお問い合わせいただければ、経験を積んだ専門のスタッフが買い取り価格を素早く算出し、24時間以内にお知らせします。価格に納得頂ければ最短48時間で現金化も可能です。
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