中古住宅の買取。
古い家でも積極的に買い取ってもらえる理由を解説

中古住宅の中でも築年数が経過したうえ、状態が良くない物件を所有していると、売却するのに苦戦しそうです。それでも、自分が所有している財産を少しでも高く売却したいものです。

今回は、築年数が経過した中古住宅に相性のいい、不動産買取について解説します。なぜ不動産の買取業者は、市場ニーズの少ない古い家でも高値で買い取ることができるのでしょうか。

築古の中古住宅は高値で売れる？

一般的に中古住宅の中で高値で売れる物件といえば、リフォーム実施済の家や保存状態のいい家、そして築年数の浅い家です。
では、メンテナンスができていなかったり、かなり古かったりする家を高値で売ることはできないのでしょうか。

古い家は不動産買取がおすすめ

「きれいな家が売れやすい」というのは、売買仲介という方法で売る場合のことです。売買仲介では、実際にそこに住む買主と取引をするため、外観や部屋の中をきれいにリフォームすると売れやすくなります。

しかし、古い家の場合は、不備を修繕するために多大なコストがかかるだけでなく、そもそも更地にした方が価値が高いことがあります。このような場合は、専門業者に買取を依頼した方が高値で売れる可能性があります。

古い家でも高値で売れる条件とは

見た目が古くても、高値で買い取られやすい家の特徴は、構造躯体がしっかりしていることと、付加価値をつけやすいことです。

買取業者は、買い取った物件を建て替えるか、リノベーションして再販します。

建て替えるよりもリノベーションのほうがコストが低いため、柱の配置や保存状態などの部分がしっかりしている物件は、構造躯体を残して外装工事と内装工事を行い、きれいでリーズナブルな物件として売り出すことができるため、高値で買い取られます。

また、古い和風建築の建物であれば、古さを生かして古民家ゲストハウスにリノベーションを行うケースもあります。他にも、水道設備や間取りを変更して賃貸物件として運用するなど、いろいろな形で付加価値をつけることができます。

また、土地の面積が広ければ、2つ以上の土地に分割して再販することもあります。分割した土地を活かして同時に2軒の家を建てれば、工事のコストも低く抑えられます。

このように、買取業者の工夫によって高値での買取が可能となるのです。

高値で売るためにリフォームは必要か

基本的に、リフォームやリノベーションは不要です。前述のように、築年数が経過した古い家では、見た目のきれいさやリフォームの有無、付帯設備の新旧は、さほど重要ではありません。そもそも、買取後にリノベーションや取り壊しをする前提で買い取るので、売主がリフォームやリノベーションを行う必要がありません。

また、高く売るためのこととはいえ、リフォームには費用と時間がかかります。その分のコストを抑えつつ、買取業者に高く売った方がメリットが大きいと言えます。

中古住宅の買取価格相場

続いて、中古住宅と不動産買取価格についてみていきます。古い家を早く高く売るためには、どのような点を押さえておけばいいのでしょうか。

中古住宅買取の相場と買取のメリット

一般的に、買取価格相場は売買仲介の相場と比べると約2～3割安くなると言われています。買取後のリフォームやリノベーションの費用を買取業者が負担するためです。金額だけに注目すると、売買仲介の方が良いように見えるかもしれませんが、不動産買取ならではのメリットもたくさんあります。

〈不動産買取のメリット〉

• 売却期間が短い
  不動産買取では、早ければ約1ヶ月でスムーズに売却が完了します。売却価格もすぐに分かるので、資金計画や、住み替えの計画が立てやすくなります。
• リフォームなどの手間や費用がかからない
  買取業者が買い取った後にリフォームや修繕を行うので、売却のためにリフォームや修繕、クリーニングすら考える必要がありません。
• 仲介手数料が不要
  売買仲介では、物件価格に応じた仲介手数料がかかります。仲介手数料は、２，０００万円の物件の場合だと、最大６６万円です。
  買取の場合は、売主と買主となる業者との直接取引になるため、仲介手数料は発生しません。
• プライバシーを守りやすい
  売買仲介のようにインターネットやチラシで広告を行わないため、間取りや売却金額などの情報を周りに知られることがありません。
• 古い家でも売りやすい
  売買仲介の場合、築年数が古い家は買主が見つかるまでに時間がかかることがありますが、不動産買取の場合は、家の築年数や見た目に関係なく、すぐに買い取ってもらうことができます。

自身に合った売却方法を判断するためには、売却金額以外の条件も含めて総合的に検討する必要があります。

また、相場はあくまで目安です。その物件に合った活用方法を企画、実行できる買取業者なら、売買仲介相場以上の高値での買取も可能です。

古い家でも積極的に買い取ってくれる業者に依頼しよう

重要なのは、古い家の活用が得意な業者を選ぶことです。

古家活用のノウハウが少ない不動産業者は、個人の買主と同じように物件の見た目を重視することがあります。物件の価値を見出すことができず、安値での売り出しを勧められたり、リフォームを勧められることもあるので、注意が必要です。

一方、古家活用の手段を多く持っている業者では、物件の特性や地域のニーズを踏まえて、価値を最大限引き出せる活用方法を選ぶため、高値で買い取ることができます。

買取業者を選ぶ際には、実例や実績を確認しましょう。