売却活動を行う中で、内覧対応を憂鬱に感じる方は多いかもしれません。内覧は購入希望者に不動産の魅力をアピールする絶好の機会ですが、売主の負担が大きく、ストレスを感じてしまうケースも少なくありません。
内覧対応がストレスになってしまう理由や、居住中であっても内覧不要で売却する方法について解説します。
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内覧対応はストレスを感じる?
不動産売却における内覧対応では、どのような理由でストレスを感じてしまうのでしょうか。下記のポイントをそれぞれ紹介します。
- 生活空間に他人が来る
- 内覧の準備をする
- 予定を合わせなくてはならない
- 質問や値下げ交渉をされる
- 成約に結びつかない
生活空間に他人が来る
現在住んでいる家を売りに出す場合、生活空間に購入希望者を招かなくてはなりません。
プライベートな場所であるバスルームや寝室に他人が入ったり、収納場所を開けて見せたりするのは大きなストレスになります。
内覧の準備をする
内覧者によいイメージを持ってもらうためには、家をきれいに整える必要があります。
毎日掃除をしていても、生活している以上汚れがたまるため、内覧のタイミングに合わせて掃除をしなくてはなりません。
掃除だけではなく、ゴミをまとめたり、玄関には来客用のスリッパを並べたりと、内覧のたびに準備に慌ただしく動き回り、疲れてしまう売主も少なくありません。
予定を合わせなくてはならない
売主からすると内覧者はお客様であるため、基本的には相手の都合を優先して内覧日が決められます。
内覧のためにスケジュールを調整しなければならないうえ、内覧の時間には家族に外出してもらう必要があるかもしれません。そのため、自分だけではなく家族にも大きなストレスになることがあります。
質問や値下げ交渉をされる
基本的に、内覧の対応は不動産会社が行います。しかし、住み心地や周辺環境など、実際に住んでいる人にしか分からない質問は、やはり売主が受けることになります。ましてや居住しながら販売する場合、売主が同席する場合がほとんどでしょう。細かく質問されて、尋問されているような気持ちになる売主も少なくありません。
また、購入希望者から値下げ交渉を受けることもあります。値切りに慣れていない人はとまどってしまうかもしれません。また、大切な家を値切られることに不快感を覚えることもあるでしょう。
細かな質問や値下げ交渉は、購入を前向きに検討している証です。とはいえ、何度も内覧が行われ、そのたびに質問攻めや値下げ交渉をされるとストレスになってしまうのも事実です。
成約に結びつかない
内覧対応は売主にとって大きなストレスになりますが、それでも買い手がつけば苦労は報われます。しかし、何度内覧対応をしても成約に至らないこともありえます。
内覧予約が入るたびにスケジュールを調整し、家の掃除をして購入希望者を招き、質問や交渉に対応する、しかしそこまでしても成約に結びつかないとなると、売主は心身ともに疲弊します。
ついには「どうせまた断られるだろう」と投げやりな気持ちになってしまうかもしれません。投げやりになると内覧対応に身が入らず成約に至らない、そのため、よりストレスが溜まる、このような悪循環に陥ってしまうことにもなりかねません。
売主が内覧対応をするメリット
内覧対応は売主にとってストレスになりますが、メリットも多々あります。購入希望者と直に接する ことができるため、必要な情報を伝えたり、コミュニケーションを取ったりするのが円滑になるためです。
不動産のアピールポイントを直接伝えられる
売主が内覧対応をする最大のメリットは、その家の長所を直接伝えられるという点にあります。もちろん、不動産会社も不動産のアピールはできますが、実際に住んでいるからこその情報を知っているのは売主だけです。
家の造作や設備だけではなく、景観や周辺施設、駅へのアクセス、平日・週末や昼・夜間の違いなど、周辺の環境についても説明できます。細かい点まで具体的に説明することで、購入希望者は新生活のイメージがつかみやすくなります。好印象を持ってもらえれば成約に結びつく確率も上がるでしょう。
相手に安心感を与えられる
物件の購入検討者が、売主の人柄を気にするケースは少なくありません。
売主がだらしない、嘘をつくなど信用できない人物であると、契約時のトラブルはもちろんのこと、引き渡し後に契約書にない瑕疵が見つかり、契約不適合責任をめぐり揉めるなど、さまざまなトラブルに見舞われる危険性があるためです。
内覧の時点から相手としっかりコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことができれば、今後のやり取りもスムーズに進みます。購入希望者に安心してもらえるよう、内覧時には身だしなみや態度に気をつけて、誠実に対応することが重要です。
内覧者と直接交渉ができる
内覧時に値引き交渉を相談される可能性があります。売主にとってはストレスのもとにもなりますが、得られるメリットも多々あります。
第一のメリットは、円滑なコミュニケーションが可能になるという点です。面と向かって話をすることで、相手の表情や声色から真意を読み取ることができます。また、直接やり取りするより誤解が生じにくいため、コミュニケーションエラーを回避できます。
第二のメリットは、成約に結びつきやすいという点です。購入希望者は複数の家を内覧し、比較検討しています。競合から一歩抜きん出るためには、積極的なセールスが必要です。直接購入希望者と話して質問にしっかり答え、状況によっては値下げに応じることで、相手の購入意欲をぐっと上げることができるでしょう。
居住中の家を内覧対応なしで売却する方法
内覧対応には多くのメリットがありますが、ストレスになる場合は無理に行う必要はありません。売主が内覧対応をしなくても、家の売却は可能です。内覧対応なしで売却する方法を3つ紹介します。
不動産会社に任せる
内覧対応は原則として不動産会社が行うものであり、売主が無理に参加する必要はありません。不動産会社に鍵を預け、内覧時には外出すれば内覧対応を避けられます。しかし、売主が不在にすることで以下のようなトラブルが起こる危険性があります。
- 家に傷をつけられた、物を壊された
- 不動産会社が家の鍵を紛失する
- 不動産会社に無断で合鍵を作られる
不動産会社に内覧を一任する場合は、鍵の保管方法や内覧のルール(触れない、入れない場所の確認)など、事前にしっかり打ち合わせをしましょう。
Web内覧を利用する
実際に購入希望者に来てもらうのではなく、インターネットを通じて内覧を行います。地図アプリの店舗情報などにあるインドアビューのように、パノラマカメラを使って360°の写真や動画を撮影し、購入希望者に見てもらう方法が一般的です。
Web内覧のメリットとデメリットは以下のとおりです。
【メリット】
- 他人を家に上げずに済む
- 内覧のたびに部屋を掃除する必要がない
- 遠方の購入希望者にも内覧してもらいやすい
【デメリット】
- 細かな点が分かりづらく、臨場感に欠ける
- 撮影に専用機器や技術が必要
現在では、コロナ禍の影響によりWeb内覧を導入する不動産会社も増えています。Web内覧を検討している場合は、対応している不動産会社に仲介を依頼するとよいでしょう。
買取を依頼する
買取とは、不動産買取業者に直接不動産を買い取ってもらう方法です。
仲介のように購入希望者を探す必要がなく、査定から売買契約締結、引き渡しまでスムーズに進みます。そのため、早い場合は数日、遅くとも数週間で家の処分が完了します。
状態が悪かったり、不要物が残っていたりしても買い取ってもらえるため、家の手入れをする必要がない点も買取のメリットです。ただし、仲介と比較すると売却価格が1〜3割程度安くなる傾向にあります。
買取価格は不動産会社によって異なります。買取で少しでも高く売却するためには、買取実績が豊富な会社に相談するようにしましょう。
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