相続登記の手続き

空き家の荷物はそのままでも売れる?残したままのデメリットや処分方法も解説

空き家の荷物はそのままでも売却可能な場合はありますが、売却後のトラブルや売却価格への影響など、デメリットも無視できません。

空き家の荷物をそのままでも売却できるケースや、残した場合のデメリット、注意点などを詳しく解説します。

「空き家の荷物をどうすればいいのか、わからない」とお悩みの方は、参考にしてください。


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空き家の荷物はそのままでも売却できるがデメリットも

空き家の荷物は片付けずにそのままの状態でも売却できます。しかし、売却価格や売却までのスピードの面でデメリットもあります。

まずは、荷物を残したままの空き家を売却するための基本的な条件や、そのまま売却する場合のデメリットについて解説します。


空き家が売主名義なら売却はできる

空き家を売却するには、まずその物件が売主の名義であることが必要です。不動産の売買では、売主が法的な所有者であることを証明しなければなりません。そのため、親や親戚から相続した空き家などの場合は、事前に売主へ名義変更を行う必要があります。

名義変更が済んでいない場合、所有権が正式に移転していないため、たとえ荷物がすべて撤去されていても売却手続きを進められないのです。売主名義への変更を行うことで、不動産登記簿上の所有者が売主本人として登録され、これにより売主は法的な所有者として認められます。

一方、名義変更が完了している空き家や、もともと売主名義である空き家であれば、荷物の有無に関係なく売却が可能です。たとえ空き家に荷物が残っている状態でも、買主がその状態を了承さえすれば問題なく売却手続きを進められます。

荷物を残したまま売却する3つのデメリット

荷物を残したままでも空き家の売却はできますが、住んでいた人の荷物がそのまま残されていると、購入希望者に生活感を感じさせたり、雑多な印象を与えたりしてしまいます。

具体的には荷物を残したまま売却する際は、次のような3つのデメリットがあります。


  • 本来の売却価格より低くなる可能性がある
  • なかなか売れずに長期化する可能性がある
  • 売却後にトラブルになる可能性がある

次の項では、デメリットについて詳しく見ていきましょう。


本来の売却価格より低くなる可能性がある

空き家の荷物をそのままにして売却に出す場合、売主が家具や家電の処分費用を負担するのが一般的です。売主が処分費用を負担する際は、買主に費用を直接支払うほか、売却価格からかかる費用を差し引く方法もあります。

例えば1,000万円で空き家を売却し、処分費用が50万円かかる場合は、買主に50万円を支払うか、950万円で売却するか、いずれかの対応です。

使用感の少ない家電や高級家具などは、買主がプラスに捉えて売却価格が高くなる可能性もありますが、このようなケースはまれだといえます。


なかなか売れずに長期化する可能性がある

空き家に以前住んでいた人の使用感が感じられる荷物が多く残されていると、購入希望者が内覧に来た際にマイナスな印象を持たれる可能性が高くなります。

荷物が雑多に残されていることで、実際の室内よりも狭く感じたり、生活感が感じられたりして、購入を見送るケースが多いでしょう。

そのため、なかなか買主が現れずに売却まで長期間かかったり、値下げせざるを得なかったりします。


売却後にトラブルになる可能性がある

空き家の荷物を残したまま売却すると、トラブルになる可能性があります。例えば、エアコンなどの家電製品を残したまま売却し、すぐに故障してしまった場合は買主に修理や取り換えを求められるケースがあります。

このような事態を避けるため、必ず売買契約書を作成する際に、残している荷物(残置物)の取り扱いについて、「壊れても責任を持たない」「すべて買主判断で処分しても良い」など決めておくことが大切です。


空き家の荷物を処分する3つの方法と注意点

空き家の荷物を処分するために、不用品引取業者などの専門業者に依頼すると、費用がかさみます。しかし、自分で処分するには、かなりの労力や時間がかかります。

ここでは、空き家の荷物を処分する方法と注意点について紹介します。


自分で処分する

まずは、処分費用を抑えるには、空き家の荷物を自分で処分するのがひとつの方法です。自分で処分するには、次のような方法があります。


  • リサイクルショップで買取してもらう
  • フリマサイトなどで売る
  • 粗大ゴミとして捨てる

大型の家具が多くある場合は、リサイクルショップが出張買取をしてくれるケースもあります。フリマサイトに比べてリサイクルショップでの買取金額は低くなりがちですが、サイトへの掲載や発送などにかかる手間を考えるとまとめて処分できる点は魅力です。

ただし、リサイクルショップでは、汚れがひどいものや壊れているものなど、買い取ってもらえないものもあります。その場合は、地方公共団体(自治体)の粗大ゴミに出す必要があります。テレビや冷蔵庫などの家電製品は粗大ゴミとして処分できないため、注意しましょう。


専門業者に依頼する

荷物が多く、とにかく手間をかけずに処分したい場合は、遺品整理業者や廃品回収会社などに依頼して処分してもらいましょう。費用は部屋の広さや荷物の量によって異なり、約3〜50万円かかります。

遺品整理業者の中には不用品の回収以外に、空き家となった家の荷物を必要なものと不要なものに分けて処分し、清掃まで行う会社もあります。

また、荷物を回収してくれる事業者には、不用品回収業者廃品回収業者があります。

不用品回収業者なら古物商許可を取得しているか、廃品回収業者なら一般廃棄物処理業許可を取得しているか確認してください。

無料で不用品を引き取ると宣伝していても、いざ回収に来たときに高額な処分費用を請求されるなどのトラブルが起きています。


親族や知人に譲る

不要となった家具や家電は、親族や友人、知人に譲ることも検討しましょう。自分では使わないものや関心がないものでも、他の人にとっては価値があるかもしれません。

ただし、譲る相手と日程を合わせて引き取りに来てもらうなどの必要があるため、荷物の処分を急ぐ場合はスムーズに行かない可能性もあります。


空き家をできるだけ高く売るコツ

空き家を手放すなら、できるだけ高く売却したいと考える人がほとんどでしょう。ここでは、空き家をできるだけ高く売る3つのコツについて解説します。


できるだけ荷物を処分して、清潔にしておく

空き家をできるだけ高く売るには、荷物を処分して掃除し、清潔感がある状態にしておくことが大切です。

マイホームを探している一般の買主は、荷物が残っていることで物件の内覧時に雑多な印象を与えてしまうため、購入にいたらないケースが多いでしょう。

物件に荷物が大量に残っていることで、部屋が狭く感じます。また、前に住んでいた人の生活感が残り、不用品を処分する手間や費用がかかるため、購入を敬遠されてしまうのです。

一方でごくまれに、比較的新しいエアコンなどの家電製品や、高級家具など買主の好みに合うものであれば、買主が価値を感じるケースもあります。


複数の不動産会社に見積もりを依頼する

複数の不動産会社に物件の売却見積もりを依頼することも、空き家を高く売るためのひとつの方法です。

一般的に、不動産会社の見積もりは金額に差が出ることがほとんどです。最低でも3社に見積もり依頼することで、実際の売却価格の相場を把握できます。


買取も視野に入れる

空き家の荷物がそのままになっていて、片付けも難しい場合は売却ではなく、買取も視野に入れるのがおすすめです。空き家の売却では、不動産会社を通じて買主を見つけるのが一般的です。

一方、買取の場合は、いったん不動産会社が空き家を買い取り、不動産会社が荷物を片付けたうえで並行して買主を探します。

不動産会社は荷物の処分費用を織り込んだ価格で空き家を買い取るため、売却に比べて買取金額が低くなる可能性があります。しかし、売主は片付けや掃除の手間をかけずに、早く空き家を現金化できるため、処分が大変な空き家を所有している場合には買取を検討すると良いでしょう。


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