「長年住んだ今の家を売って住み替えたい、しかし売れるだろうか」と悩まれているシニアの方向けに、失敗しない老後の住み替え方法をご紹介します。
あわせて、高齢者(シニア)が住み替えを望む理由やデータも解説。駅から遠い・不便な立地といった家でも、スムーズに住み替える方法があります。
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老後に住み替える理由
2016年に、特定非営利活動法人「老いの工学研究所」が発表した「高齢期の住まいと住み替えに関する調査」に、高齢者(シニア)の住み替えに関するアンケートがまとめられています。
老後の住処をどうするか
60歳~91歳の317名を対象とした同調査では、「現在の住まいを“終の棲家”にする予定ですか?」という質問に「終の棲家にするつもりだ」と答えたのは、男性58%・女性45%で、高齢者(シニア)の半数近くが現在の住まいを終の住処にするかを悩んでいる、または住み替えたいと考えていることが分かります。
「高齢期の住まいと住み替えに関する調査」より
高齢者(シニア)が住み替えを考える理由
高齢者(シニア)が住み替えを考える理由については、大きく分けて「孤独への不安」と、「住んでいる家が高齢期のライフスタイルに合っていない」という2つが挙げられます。
「高齢期の住まいと住み替えに関する調査」より
孤独への不安
「介護状態になったら、面倒をみてくれる人がいないから」35%
「事故や病気の際に、気付いてくれる人がいないから」28%
「子が独立し、友人なども減っていき寂しいから」9%
高齢期のライフスタイルに合わない
「家や庭が広すぎて、掃除や管理が大変だから」34%
「屋内に階段や段差があって危険だから」23%
「家が老朽化し、使いにくく、不便を感じるから」18%
「周辺に坂道や段差があり、歩くのがしんどいから」6 %
高齢社会に突入した日本においては、長い余生をどう過ごすかを真剣に考え、現在の家から住み替えを選択する高齢者(シニア)は増加傾向にあります。
では、高齢者(シニア)の住み替えとはどのような選択肢があるのでしょうか。
老後の住み替えでは「今の家を売却できるか」がポイント
高齢者(シニア)が住み替えるためには、どの選択肢においても資金が重要です。
郊外のマイホームから都心・駅近の物件に住み替える場合
働き盛りの若い頃に購入した郊外のマイホームから、都心や駅近のマンションに住み替えるケースです。
家族や子どもたちが独り立ちし、広い家の管理・維持の負担や、日々の生活が不便だと感じることで住み替えを考える高齢者(シニア)も多いようです。
条件の良い家に住み替えるためには、それに先立って資金を用意する必要があります。
住み替え先の購入を考えるならば、新たに住宅ローンを組むことになります。当然年齢的な問題が発生します。賃貸住宅への住み替えを検討する場合でも、引っ越し費用や入居費用が必要になります。そのため、現在の家を上手に売却して資金に替えることが重要です。
サ高住や老人ホームに住み替える場合
住み替え先を、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や老人ホームに考える高齢者(シニア)もいらっしゃいます。
サ高住の場合は、一般型のタイプで初期費用が数十万円、家賃や管理費が月5~25万円程度が必要です。
ハイクラスの介護付き有料老人ホームともなれば、入居の一時金が数千万円、月数十万に加え、介護サービス費用がかかります。
安心して住み続けるためには、あらかじめ潤沢な資金が必要です。
そのほかにも、子ども家族や親戚との同居といった選択肢も考えられます。しかし、多くの高齢者(シニア)は「家族に迷惑をかけたくない」「気を遣って同居するのはストレス」など、様々な理由で嫌厭されるようです。
老人ホームへの住み替えはこちらで詳しく紹介しています。
「老人ホームへの住み替え。スムーズに転居を行うポイント」
老後の住み替え資金は不動産買取で捻出しよう
冒頭で紹介した調査では、「高齢期のライフスタイルに合わない」という理由が、高齢者(シニア)の住み替えにおける大きな理由になっていました。
- 家が郊外に位置している
- 不便な立地
- 駅から遠い
- 車がないと生活できない
といったものが考えられます。このような特徴を持つ物件は、どのようにして売却するといいのでしょうか。
仲介会社に売却を依頼すると時間や手間がかかることも
一般的な不動産仲介会社に売却を依頼し、買い手を探してもらっても、なかなか買い手が見つからない可能性があります。不便だと考えて手放す家は、買い手も不便だと考えているからです。売りに出して1年以上買い手が付かないケースも少なくありません。
また、長期に家が売れない場合、目星を付けていた住み替え先を別の人が購入・入居してしまう可能性もあります。物件の引き渡し時期の目途が立たない仲介での売却は、住み替えタイミングが難しいのです。
そのほかにも、仲介での売却では一般の購入検討者が物件を内見に訪れることもあります。そのため、室内の掃除や、場合によっては補修やリフォームもしなければなりません。
高齢者(シニア)の方が、広い家を隅々まで綺麗にするのは労力がかかるもの。人を呼ぶのもお金がかかります。「あまり無理をして手間をかけずに、売却できる方法があれば…」と考えられる方も多いのです。
買取業者の不動産買取は、老後の住み替えに最適
不動産の売却方法には、仲介会社を使って買い手を探してもらう他に、買取業者が直接その不動産を買い取るという方法があります。
【不動産買取のメリット】
- ・仲介手数料が不要
- 仲介会社に依頼し、売却した場合に発生する仲介手数料は不要です。
- ・買い手を探す必要がない
- 買取業者が不動産を買い取るため、買い手を探すといった時間がかかりません。
- ・引き渡し時期を柔軟に指定できる
- 仲介での売却では、買い手の希望に添って物件の引き渡し時期を決定しなくてはなりません。しかし、不動産買取は引き渡し時期を柔軟に指定できるため、住み替え先が決まってから時間に余裕を持って住み替えが可能です。
- ・依頼して数時間~数日で即現金化可能
- 買取業者が不動産を直接買い取るため、一般の売買仲介に比べて短期で売却が完了します。オープンハウスの不動産買取なら最短48時間で現金化することが可能です。
- ・室内の状態を問わず売却が可能
- 家中を掃除する手間や、リフォームしたりする必要もありません。
今の家を売らずに、老後に賃貸として運用する場合
利便性が高い立地や、人気エリアの物件であれば、賃貸に出して家賃収入を得ることができるかもしれません。
しかし、借り手にとって魅力のない地域や物件の場合、借り手が見つからない可能性が高いでしょう。また、賃貸として貸し出すには、リノベーションやリフォームといった初期投資や、月々の管理費などのコストも発生します。
やはり、リスクなく確実に売却して資金を得られる不動産買取がおすすめなのです。
今後、人口減少と共に高齢化社会が進むにつれて、利便性の良い土地や、バリアフリーマンション、少人数で住むのに手ごろな住宅は人気になる一方、不便な土地や住みにくい家は敬遠される傾向が高まっていくでしょう。
元気なうちに早めに売却して、より快適な住まいに住み替えられることをおすすめします。
老後の住み替えでよくある失敗
老後の住み替えでは、引越し先が終の棲家となることも多いでしょう。老後の住み替えに失敗しないためにも、よくある失敗例を確認しておきましょう。
老後の住み替えにおける失敗の例
- ・住み替えるタイミングで失敗
- 住み替えでは家を売るのが先か新居を探すのが先か、迷うことがあります。すぐに売れるだろうと新居を購入したものの、今の家がなかなか売れず負担になるというケースが考えられます。
住み替えでは基本的には、先に売却するか売却と購入を同時に行うことをおすすめします。住み替える前にタイミングやスケジュールを確認しておきましょう。 - ・ローンの借り入れで失敗
- 一般的な住宅ローンの返済年齢期限は70~75歳となっており、年齢によっては必要な金額を借りられないケースがあります。借り入れできたとしても、適切な金額を設定できなければ、返済が困難になるというケースもあります。
- ・マンションと戸建ての違いで失敗
- マンションと戸建てには色々な違いがありますが、それを想定せずに引っ越して、結果として不便を感じるというケースがあります。
例えば、マンションに住む場合にかかる修繕積立金などは、戸建てではかかりません。費用や生活環境の違いを事前に確認しておきましょう。 - ・エリアが変わることによる失敗
- 自治体が変わることで手続きや受けられるサービスも変わることがあります。子どもの学区などを気にせず住み替えられるようになっても、これから生活するエリアについても把握しておくといいでしょう。
不動産を売却するならオープンハウスが買取ります
オープンハウスは、売れなくて困っている土地、いびつな土地や古い建物が建ったままの土地でも、積極的に買い取ります。
電話やネットからお問い合わせいただければ、経験を積んだ専門のスタッフが買い取り価格を素早く算出し、24時間以内にお知らせします。価格に納得頂ければ最短48時間で現金化も可能です。
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