家族構成や生活スタイルの変化によって住み替えを検討することがあります。一戸建てでもマンションでも、新居の選択肢は多数ありますが、何を基準にして考えればいいのでしょうか。
今回は、住み替え先としての一戸建て、マンションそれぞれのメリットをご紹介します。
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マンションから一戸建てに住み替える理由・メリット
「結婚当初はマンションに住み、家族が増えるタイミングで一戸建てに住み替えたい」
「通勤があるうちは都会のマンションに住み、リタイア後に地方の一戸建てに住み替えたい」
生活の変化にあわせて、マンションから一戸建てへの住み替えを検討している方もいることでしょう。マンションから一戸建てに住み替えるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
マンションより面積が広い
一般的に、マンションと比べて一戸建ての方が床面積の広い物件が多いです。
住居は狭すぎても広すぎても不便に感じてしまうため、生活するうえで広さは大切です。
マンションでは、子供部屋を作ったり共有スペースを確保したりするのは難しい場合もあります。
一戸建てなら単純床面積だけでなく、二階、三階を設けて必要なスペースを確保することもできるでしょう。近年はリビング階段などの省スペース化や限られた土地の有効活用が進んでいるため、以前よりも広さを確保することが可能となっています。
庭や駐車場がある
マンションではほぼ例外なく、駐車場の利用料が発生します。また、マンションではバルコニー、専用庭、ルーフバルコニーなど、利用が許されたスペース(専用使用権)もありますが、利用料が必要なことがほとんどです。
一方、一戸建てであれば駐車場も所有地の一部なので料金はかかりません。庭も同様です。少々狭くても、庭があれば草木を育てることができます。
共益費がかからない
マンションでは、月々共益費や修繕積立金を徴収されます。
一戸建てには共益費はかかりません。修繕積立金も必要ありません。ただし、建物の修繕は一戸建てでも同様に発生します。将来の修繕に備えておいた方がいいでしょう。
増改築がマンションより容易
マンションでも専有部分のリフォームは可能です。管理組合に所定の手続きを行えば模様替えや間取りの変更はできます。ただ、増築はマンション住まいでは現実的ではありません。
その点、一戸建てなら、増築も柔軟に対応できます。敷地に余裕があれば大幅な増築も可能です。また増築までしなくても、敷地内に物置を設置するなどもできるため、マンションと比較して荷物の置き場に困ることが少ないのもメリットでしょう。
土地の資産価値が残る
建物の寿命自体は木造一戸建ての場合、一般的なマンションよりも短命です。マンションは鉄筋コンクリート造がほとんどで寿命が長いとはいえ、その資産価値は建物が中心です。老朽化すれば、資産価値はなくなります。
一戸建ての場合は、建物が古くなっても土地の資産価値が残ります。建物が老朽化したとしても、土地の価値があるため、一定の資産価値が確保できるはずです。
一戸建てからマンションに住み替える理由・メリット
「子育てが終わったから、丁度いい広さのマンションに住み替えたい」
「庭の手入れや階段での移動がきついから、マンションに住み替えたい」
マンションから一戸建てへの住み替えと逆に、一戸建てからマンションへの住み替えを検討している方もいます。子供達が独立したので、一戸建てを持て余しているシニア世帯などが一戸建てからマンションに住み替えるなどするのです。一戸建てからマンションへの住み替えには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
管理が楽になることが多い
マンションでは、共益費を使って、管理会社等にマンション管理を委託しています。共用部分の清掃、エレベーターの管理等、内容はマンションごとに違いますが、入居者が直接管理することはほとんどありません。
一戸建てで庭や敷地の管理に追われていた人にとっては、管理の容易さからマンションに住み替えてよかった、と感じることがあるようです。
比較的売却がしやすい
大規模なマンションになると、そのマンションの相場が形成されていることもあり、おおまかな売却金額が把握できます。また、マンションは一戸建てに比べて間取りや設備が均質化しています。そのため、マンションは一戸建てに比べて売却がしやすいといわれます。
バリアフリー
マンションは、一般的にエレベーターがあり、さらに玄関スロープなどが完備されています。マンションは室内でも段差が少ないことが多く、戸建に比べてバリアフリーが進んでいます。
対して一戸建ては二階建、場合によっては三階建です。お年寄りの中には、二階は使わないという人もいます。マンションなら平面的に移動できるため、上の階が無駄なスペースとなりません。
一戸建てよりもセキュリティが高いことが多い
最近のマンションは、オートロックで、エントランスと住戸の玄関と二段階のセキュリティであることが多いです。防犯カメラの普及も進んでいます。
敷地内に侵入することができる一戸建てと比べると、セキュリティの面で優れているといえるでしょう。
一戸建てから一戸建て、マンションからマンションに住み替える際の注意点
戸建から一戸建てへ、マンションからマンションに住み替えることもあります。この場合は、どのような点に注意すべきなのでしょうか。
変化が多いのは、家族構成や年齢、さらに税制や法律などです。まとめてみていきましょう。
将来的に必要な広さを考えよう
今は最適な広さや間取りであっても、家族構成の変化で十分でなくなる場合があります。子供が今は小さくても、成長するのはあっという間です。子供のようにある程度部屋の需要が計算できる場合は、2LDKから3LDKというように、必要な部屋数を確保しておきましょう。
何年住むかを考えよう
終の棲家にするのか、将来に転勤などがあれば手放すことが予想されるのかによっても購入する物件は変わってくるものです。将来のことはわかりません。当初の予定と異なってくることは当然考えられます。
長期間保有する場合と短期間で売却する場合では、物件価値の推移や税金など色々な違いがあります。ライフプランを検討する意味でも、新しく購入する家に最低でもどれくらいの期間住むのか考えてみましょう。
住宅ローンの引継ぎに気を付けよう
住み替えると、住宅ローンの引継ぎが問題となります。今は住み替えローンといって住み替えに対応したローンもあります。
住み替えでは一時的に複数の家を所有したり、逆に所有物件がない時期があったりと所有関係が複雑になります。住む場所を確保することと同じくらいに住宅ローンの手当ても忘れないようにしましょう。
買い替え特例を活用しよう
これまで住んでいた住宅が思わぬ高値で売れると、そのままでは譲渡所得税が発生する可能性があります。しかし、所得税の買い替え特例を活用すれば、多くの場合所得税はかかりません。住宅の売却や取得には手厚い保護があるのです。ただ、こうした制度は知らなければ利用することができません。買い替え特例を活用できる例は少ないですが、事前に調べておくことをおすすめします。
制度の変更に注意
先ほどの買い替え特例や住宅ローン減税などは毎年のように制度が変わります。同じ名称であっても、昨年までの制度と今年の制度が異なることもあるのです。以前は利用できた制度がなくなっていることもあります。太陽光発電や耐震性に優れた建物への優遇などかつてはなかった制度も増えてきました。制度の新設、変更、廃止に注意しましょう。
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