相続不動産を現金化する場合の注意点！税金はどのくらいかかる？

不動産を相続した時、親族の誰かが住居として住み続けることの他に、売ることで現金化をして相続人で分けるなど、様々な選択肢があります。

今回は、相続不動産を現金化する場合の注意点を説明します。

相続不動産を現金化すると家族や兄弟で分割しやすい？

まず、相続した不動産に相続人が住み続けるケースと相続した不動産を売却して現金化するケースについて解説します。

相続不動産を住居として使う場合

相続の対象となっている不動産に相続人が住み続ける場合、不動産を現物で残したまま相続することになるため、相続割合に従って他の相続人と所有権を分けることが必要です。

相続不動産の分割は、土地や建物の価値を計算して分割することになります。主に以下の4つの方法があります。

• 現物分割
• 代償分割
• 共有
• 換価分割

現物分割とは、土地の分筆など、文字通り不動産を分ける方法です。

代償分割は、誰か1人が不動産を相続し、その人が他の相続人に現金を支払って分ける方法です。

共有は不動産を相続人が持分に応じて共同で所有する方法です。

換価分割については次で詳しく説明します。

共有名義の不動産の分割方法についてはこちらでも詳しく紹介してます。
「共有持分の土地・不動産売却は不動産買取共有名義のトラブル事例も紹介」

相続不動産を売却して現金化する(換価分割)

不動産は、現物のまま財産分与をすることが難しいものです。現物分割ができるケースは限られており、代償分割にはまとまった現金が必要になり、共有は物件の使い方や修繕をめぐってトラブルが生まれるリスクがあります。

しかし、相続した不動産を売却して現金化できれば、金額に応じて分けられるので相続はしやすくなります。

ただし、これにはメリット・デメリットがあることを理解しておく必要があります。

◯遺産を現金化するメリット

資財を現金化して相続を行うことのメリットは、分かりやすく財産分与ができるところにあります。

実際の財産分与では、分与の対象となる資財の種類は多岐に渡り、非常に複雑です。

不動産の他にも車、株式、貴金属、美術品なども相続の対象となります。これらを現物のまま価値を調べて、複数人に配分して相続することは困難でしょう。

このような点から、遺産分割をわかりやすくするためには現金化がもっとも適していると考えられます。

◯遺産を現金化するデメリット

一方で、遺産を現金化することにはデメリットもあります。

それは、現金化の際に手数料や税金が発生することが多いため、財産の価値そのままの金額を受け取ることができないことです。特に不動産を売却する時は、仲介手数料を始め諸費用が多くかかります。

どれくらいの費用や税金がかかるか知りたい時は、事前に不動産会社に相談しましょう。不動産会社なら、相続不動産の価値を調べた上で諸経費を計算してくれるでしょう。

関連記事
「不動産買取にかかる費用を徹底解説。手数料・税金・経費はいくら？」

相続不動産を現金化する場合の注意点

不動産の現金化は時間がかかる

相続した土地や建物を売却するとなると、まずはその不動産の所有権を故人から、相続人に設定し直す「相続登記」をする必要があります。

そして、相続登記後に売却の手続きを行います。

相続不動産の売却は、不動産会社に依頼することになります。売却する土地や建物の調査から始まり買主の募集、交渉など、売却が完了するまでには時間がかかります。

不動産会社に売却を依頼し、買い手を探す「売買仲介」という方法では、目安として3か月~半年の期間が必要となります。相続後、すぐに不動産が売却できて現金が手元に入ることはないため、注意しましょう。

相続不動産の現金化は早めに判断する

不動産を相続した後すぐに売却しなくても、もし将来的には売却を検討している場合は、できるだけ早めに行動に移りましょう。

不動産は所有しているだけで、毎年、固定資産税などの維持費用が発生します。また、相続した不動産を売却すれば、所定の要件を満たしている場合、税額控除を適用することが可能です。

例えば、相続した不動産を3年以内に売却すると、3,000万円の特別控除などの税制特例を受けられる可能性があります。売却の判断は、なるべく早めに行いましょう。

相続不動産の売却では確定申告が必要になる

不動産売却で発生する譲渡益（売却して得た利益）は所得税や住民税の課税対象となります。譲渡益がある場合は確定申告が必要になるため、注意しましょう。

具体的な計算については、不動産所有期間など相続不動産によって違います。

詳しくはこちらを参考にしてください。
「不動産売却における確定申告の基礎知識」

また不動産に限らず、相続では確定申告が必要になることがあります。あわせて確認しておきましょう。

相続不動産もオープンハウスに相談を

相続不動産については、まず不動産会社に相談するようにしましょう。

現金化するかどうか判断するためには、事前に不動産の価値は知っておくことが大切です。
相続する不動産がいくらで売却できるのか、売却する場合はどの様な手順となるのか、状況に応じた相続不動産の扱いは、専門家のアドバイスが不可欠です。

オープンハウスなら、経験豊富な専門スタッフがしっかりとサポートします。簡単には売れない相続不動産でも、豊富な買取実績があるので安心です。まずは相談から始めてみましょう。